伊豆諸島でキャンプできる島|テントを張れるのは9島中6島、式根島は2026年度すべて閉鎖

新島 羽伏浦海岸の白い門

伊豆諸島の9島のうち、2026年度にテントを張れるキャンプ場があるのは伊豆大島・新島・神津島・三宅島・八丈島・青ヶ島の6島です。利島と御蔵島は島全体でキャンプ(テント泊)が禁止で、式根島は2026年度(2027年3月31日まで)すべてのキャンプ場が閉鎖されています。キャンプ場のある6島も、予約の方法は島ごとにばらばらです。Webで予約する島、電話やメールで申し込む島、予約はいらず当日に届け出る島があります。この記事では、各村・町と観光協会の公式案内をもとに、島ごとの決まりを並べました。

9島のキャンプ事情(早見表)

料金は公式案内の記載どおりで、記載がないものは「公式に記載なし」としています。

島 キャンプ場 料金 予約・手続き
伊豆大島 トウシキキャンプ場 無料 事前予約が必須(原則Web予約のみ)
利島 なし(条例でキャンプ・野宿禁止) — —
新島 羽伏浦キャンプ場 無料 予約不要。利用開始日にキャンプ届を提出
式根島 釜の下・大浦(2026年度は閉鎖) — —
神津島 多幸湾公園ファミリーキャンプ場(ほかにジョイキャンプだいじんこ) 多幸湾のテントサイトは大人400円/泊 多幸湾は完全予約制。利用日の5日前までに電話
三宅島 大久保浜キャンプ場 美化協力金500円/人 完全予約制。予約サイト「なっぷ」のみ
御蔵島 なし(島内全域でテント泊禁止) — —
八丈島 底土野営場・八丈プラザ公園 無料 八丈島観光協会へ事前申請
青ヶ島 青ヶ島キャンプ場 公式に記載なし 前日までにメール予約(土日祝は受付なし)

テントを張れない島|利島・御蔵島・式根島

利島は条例で禁止

利島村は「条例によりキャンプや野宿(宿の予約のない夜釣りを含む)は禁止されています」と告知していて、違反すると過料になる場合があるとしています。宿を予約せずに夜通し釣りをするのも、野宿と同じ扱いです。

御蔵島は島内すべての場所でテント泊禁止

御蔵島観光協会のよくある質問には、「島内全ての場所で野宿(テント泊)は禁止です」とあり、宿の予約を済ませてから来るよう求めています。泊まる場所は宿かバンガローに限られます。

式根島は2026年度、すべてのキャンプ場が閉鎖

式根島には釜の下キャンプ場(石白川海岸の前)と大浦キャンプ場(大浦海岸の隣)があります。どちらも無料で、予約はいらず観光協会の窓口で受付をする形です。使える時期も決まっていて、釜の下は3〜6月と11月(GW・夏期を除く)、大浦はGW・夏期だけです。ただし式根島観光協会は、令和8年度(2027年3月31日まで)は「全てのキャンプ場は閉鎖されております」と案内しています(式根島観光協会の案内、2026年5月22日時点)。それ以降は未定です。新島村の観光案内にも「令和8年度は新島地区のみご利用できます」とあります。2027年4月以降のことは、新島村役場式根島支所(04992-7-0004)に問い合わせることになります。

予約なしで使える島|新島の羽伏浦キャンプ場

新島の羽伏浦キャンプ場(羽伏浦野営場)は、料金が無料で予約もいりません。利用を始める日の午前9時から午後4時までに、となりの新島村スポーツ広場のクラブハウスで「羽伏浦野営場キャンプ届」を出します。クラブハウスは毎週木曜日が休みなので、木曜日に始める場合は翌日に届けます。定員は1日100名で、クラブハウスでの先着順です。

場所は羽伏浦海岸から歩いて10分ほどの高台です。新島港(黒根港)からは約3.3kmで歩くと約50分、空港からは約850mです。炊事棟、トイレ棟2棟、野外の冷水シャワーがあり、サイト内には野外炉が30基ほどあります。観光協会は、平均風速10m/s以上、最大瞬間風速15m/sを超える風が吹く日もあると注意をうながしていて、台風などの暴風雨のときはキャンプ場を閉めて宿への移動をお願いすることがあるとしています。

新島のターコイズブルーの海
新島の海。羽伏浦キャンプ場の高台のサイトからは羽伏浦の海が見える

予約が必要な島

伊豆大島|トウシキキャンプ場はWeb予約

大島町のトウシキキャンプ場は島の南部、差木地地区にあります。料金は無料ですが、事前の予約が必須です。予約は原則Webのみで、予約サイトへの会員登録(無料)が必要です。管理人は常駐していません。元町港からは波浮港ライン(大島バス)で「海洋国際高校前」まで約25分、そこから歩いて約5分です。設備は洗い場、かまど、シャワー付きのトイレ、休憩舎などです。区画は決まっておらず、芝生の上なら好きな場所にテントを張れます。

2019年秋に大島でキャンプをした人の動画では、台風15号でトウシキキャンプ場の炊事場とトイレの屋根が傷み、別のキャンプ場へ切り替えていました。島のキャンプ場は台風のあとに使えなくなることがあるので、予約サイトのお知らせを出発前に確かめておくと安心です。

神津島|キャンプ場以外は条例で禁止

神津島村は「キャンプ場以外の場所でのキャンプや野宿は、条例により禁止されております」と案内しています。以前あった沢尻野営場と長浜野営場は、2020年(令和2年)3月31日に閉鎖されました。村のキャンプ場案内に載っているのは、都立多幸湾公園ファミリーキャンプ場とジョイキャンプだいじんこです。

多幸湾公園ファミリーキャンプ場は天上山のふもとにあり、完全予約制です。予約は利用する月の前の月の1日から受け付け(希望日に関係なく一律)、利用日の5日前までに済ませます。インターネット予約は一時停止中で、いまは電話(04992-8-0661、毎日8時30分〜17時)だけです。1組が使えるのは1か月に5泊までで、20歳未満だけでは泊まれません。テントサイトは1人1泊で大人400円・小中学生200円、4人用のレンタルテントは1泊1,300円です。直火とたき火は禁止です。ジョイキャンプだいじんこの条件は、村の案内にある電話(04992-8-1763)で確かめます。

神津島・天上山の山頂
神津島の天上山。多幸湾公園ファミリーキャンプ場はこの山のふもとに広がる

三宅島|大久保浜キャンプ場は「なっぷ」で予約

三宅島の大久保浜キャンプ場は、黒い砂のビーチに面したキャンプ場です。以下は三宅島観光協会の案内によるもので、2026年10月の確認時点でページの本文は2025年シーズンの表記のままでした。テントを張れるのは4月から11月までで、完全予約制です。予約はキャンプ場予約サイト「なっぷ」の専用ページからだけで、電話やメールでは受け付けていません。テントを張れる区画は1日13区画(1区画3m×3m)までです。料金として「三宅島美化協力金」が1人500円かかり、ゴミの処理や草刈りに使われます。駐車場、トイレ、シャワー、炊事場、かまどがあります。

八丈島|2か所とも観光協会へ申請

八丈島観光協会が受け付けるキャンプ場は2か所で、どちらも無料です。底土野営場は底土港から歩いてすぐの場所にあり、底土海水浴場のとなりです。利用するには八丈島観光協会へメールで申請します(件名「底土野営場利用申請」)。1回の利用は10日以内、1か月の利用は最大10日間で、定員は100名です。かまどが8つ、シャワーと更衣室があります。キャンプファイヤー、花火、直火、発電機は禁止です。

八丈プラザ公園のキャンプ・BBQ場は、八丈島空港から車で約8分です。申請は八丈島観光協会へメールで行います(件名「八丈プラザ公園キャンプ場・バーベキュー施設利用申請」、問い合わせは04996-2-1377)。直火はできず、コンクリートの床の上で各自の焚き火台を使います。花火もできません。公園の全域が土砂災害警戒区域(イエローゾーン)で、キャンプ場のテントスペースは土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)です。雨が予想される日は利用を控えるよう求められています(2025年11月時点)。

八丈島の黒砂の海岸
火山の黒い砂と磯が続く八丈島の海岸

青ヶ島|前日までにメール、土日祝は受付なし

青ヶ島のキャンプ場は、カルデラの中の池之沢地区にあります。予約は前日までにメールで1区画ごとに申し込みます。土日祝日は予約を受け付けておらず、前日が役場の休みの日ならその前の平日までに申し込みます。当日の予約はできません。テントを張る日に村役場の窓口で受付をして、誓約書に署名します。キャンプ場以外でテントを張ることは禁止で、使えるのは1週間以内、延長はできません。

池之沢地区には飲み水がありません。岡部地区の役場前の水道でくめるので、容器を持っていきます。商店(島に1店)や役場、ヘリポートがある岡部地区までは上り坂を歩いて1時間ほどで、島にはバスもタクシーもありません。キャンプ用品の貸し出しもないので、道具はすべて持ちこみです。村は「船の就航は毎日ではありません。また、天候により数日間帰れなくなることもあります」とも書いていて、帰りの日に余裕をもたせた計画を求めています。

キャンプ道具を船で運ぶときの決まり

東海汽船では、高速ジェット船と大型客船とで荷物の決まりが違います。

  • 高速ジェット船:大型リュックなどの手荷物は1人2個まで。2個の合計で3辺の和120cm以下・20kg以下なら無料、それを超えると片道1,200円です(3辺の和200cm・30kgまで)。花火は危険物にあたるため持ちこめません
  • 大型客船:3辺の和120cm以下・20kg以下の手荷物は無料。それより大きい旅行用の荷物(3辺の和200cm以下・30kg以下)は、1人2個まで有料の受託手荷物として、港の受付所で手続きをして預けます。アウトドアワゴンや大型のクーラーボックスなど、3辺の和250cm以下・50kg以下のものは大型手荷物で片道2,400円です。なお、各島から横浜行きの受託手荷物は2026年7月から取り扱いを終えています

八丈島の2か所のように花火を禁止しているキャンプ場もあり、青ヶ島も大きな音の出る花火や打ち上げ花火はできません。島に持っていかない前提で荷物をまとめるほうが確実です。

まとめ

  • 2026年度にテントを張れるのは、伊豆大島・新島・神津島・三宅島・八丈島・青ヶ島の6島
  • 利島と御蔵島は島全体でキャンプ禁止。式根島は2026年度(2027年3月31日まで)すべてのキャンプ場が閉鎖
  • 予約なしで使えるのは新島の羽伏浦キャンプ場。三宅島は「なっぷ」、大島はWeb、神津島は5日前までに電話、八丈島は観光協会へ申請、青ヶ島は前日までにメール
  • キャンプ場のある島でも、神津島(条例)と青ヶ島(村の規約)はキャンプ場の外でテントを張ることを禁止している
  • 三宅島と八丈プラザ公園は、公式の表記が2025年のまま残っているので、出発前に最新の案内を確かめる

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参考・出典(公式サイト)

※ 情報は変更される場合があります。おでかけ前に各公式サイトでご確認ください。(最終確認:2026年10月)

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