八丈島 ふれあい牧場|八丈富士7合目の町営牧場。アイスとプリンが買えるのは年4回の期間だけ

八丈富士 ふれあい牧場と牛

八丈島のふれあい牧場は、八丈富士の7合目に町が開いている牧場です。入場は無料で、休憩舎は年中無休。柵の向こうで黒毛和牛やジャージー牛が草を食べ、展望台からは三原山と海、空港と町並みが見渡せます。ただ、行ってみて「アイスが売っていない」となりがちな場所でもあります。牧場でアイスクリームとプリンが買えるのは春休み・ゴールデンウィーク・夏休み・年末年始の4つの期間だけだからです。この記事では、八丈町・八丈島観光協会などの公式情報をもとに、牧場の場所と行き方、見られるもの、販売期間、そして「酪農王国」と呼ばれた島の牧場の歴史をまとめます。

ふれあい牧場は八丈富士の7合目にある

ふれあい牧場は、八丈町が畜産振興のために置いている牧場です。場所は八丈富士の中腹、7合目あたりで、住所は八丈町大賀郷5627-1。八丈町の観光マップでは八丈島空港から車で約15分です。八丈富士に登る人が使う7合目の登山口は、山腹の鉢巻道路にあり、観光協会は登山口までを空港から約14分としています。

町営バスの時刻表には「牧場」の名前が付いたバス停がなく、町営バスで牧場の前まで行けるかは公式の資料では確認できませんでした。行くならレンタカーかタクシーが前提です。後で触れるとおり鉢巻道路の一部区間の通行止めが告知されているので、牧場へ向かう日も通行止めの区間を出発前に確かめてください。

ふもとから見上げた八丈富士の全景
ふもとから見た八丈富士。牧場はこの山の中腹、7合目あたりに広がる

牧場で見られるもの

柵ごしの牛と、突き当たりの展望台

東京都の観光サイト「東京宝島」や町の観光マップによると、斜面の牧草地には黒毛和牛やジャージー牛が放牧されています。町は牛を間近で観察できるとする一方、牛に直接さわるのは控えるようにと呼びかけています。放牧なので、牛が近くにいない日もあります。

牧草地の真ん中を通る一本道を歩いていくと、突き当たりに展望台があります。町の公式ページによると、見渡せるのは三原山、海、八丈島の市街地、空港です。東京宝島は、夜には星空が眺められる場所としても紹介しています。一方で観光協会は、天気や時間によっては展望台の景色が雲に隠れたり、濃い霧に覆われたりすることがあるので、晴れた日を狙うよう案内しています。

八丈富士に登った旅行者の動画では、下山後にこの牧場で休み、山に登れない人も牧場の先まで来ればいい景色が見られる、と話していました。山頂まで登らなくても、町並みと海を見下ろす景色に手が届く場所です。

ふれあい牧場の牧草地で伏せて休む黒毛和牛
牧草地で休む牛。柵の外から眺める

アイスとプリンが買えるのは年4回の期間だけ

牧場の休憩舎では、期間を限ってアイスクリームとプリンが売られます。八丈町の公式ページに出ている期間は次のとおりです。

期間 販売する日
ゴールデンウィーク 2026年4月29日(水)〜5月10日(日)
夏休み 2026年8月1日(土)〜9月23日(水)
年末年始 2026年12月26日(土)〜2027年1月6日(水)
春休み 2027年3月20日(土)〜3月31日(水)
販売時間 午前10時〜午後3時30分(売り切れ次第終了)

出典:八丈町「ふれあい牧場」(2026年7月10日更新)。日程は変わる場合があり、季節で扱う商品も変わります

この記事を書いている2026年10月は販売期間の外で、次は12月26日からです。10月や11月に行くなら、牧場では景色と牛を楽しみ、ジャージー牛乳のジェラートやスイーツは町なかの店で探すことになります(後半で紹介します)。

休憩舎・トイレと、行く前に知っておきたいこと

  • 休憩舎の開放時間:八丈町の公式ページでは午前9時〜午後4時、年中無休、入場無料。観光協会のトレッキング案内には「午前9時30分〜午後4時」とあり、朝早く着く場合は町に確かめておくと確実です(問い合わせ:八丈町 産業観光課 産業係 04996-2-1125)
  • トイレと自販機:観光協会によると休憩舎の中にあります
  • 水道の水は飲めない:牧場の水道は雨水なので、飲み物は持っていきます
  • 町なかより寒い:標高が高いぶん気温が低く、町は体を冷やさないよう呼びかけています。上着を1枚持っていくと安心です
  • ゴミは持ち帰る:牛が誤って食べてしまうことがあるためです

八丈富士に登る日の休憩所として使う

八丈富士の7合目登山口から山頂までは、1,280段の階段が続きます。観光協会のトレッキング案内は、登山前の立ち寄り先としてふれあい牧場の休憩舎のトイレと自販機を挙げています。先ほどの動画の旅行者も、登山口や山の上にはトイレがなさそうなので牧場で済ませてから登る、と話していました。

登る日は、2025年10月の台風22号・23号のあとの状況も確かめておきます。観光協会の情報ページ(2026年8月17日更新)は、山頂付近で土砂崩れが起きているため「山頂」の道標あたりで火口の縁に立たないこと、お鉢巡りの道にも小さな崩れや不安定な箇所があること、しばらくはなるべく自然ガイドを付けて登ることをすすめています。また観光協会は、2026年7月29日から鉢巻道路(八丈富士牧場線)の一部区間が通行止めになっていると告知しています。どの区間か、いまも続いているかは公式の本文で確認できなかったので、出発前に町か観光協会に確かめてください。

八丈富士の登山道に続く丸石の石段と浅間神社の鳥居
八丈富士の登山道。丸い石を敷いた石段の先に鳥居が立つ

「酪農王国」と呼ばれた島の牧場

ふれあい牧場を見るときに知っておくと面白いのが、八丈島の酪農の歴史です。八丈島乳業の公式サイトは、八丈島を「かつては『酪農王国』と呼ばれた」島と紹介しています。島には森永乳業の練乳工場が置かれ、乳製品は本土へ出荷されていました。

八丈町の町勢要覧70周年記念誌によると、1958年度は農家の6割が家畜を飼い、島には乳牛788頭、役牛815頭がいました。八丈島乳業によると1972年は酪農家55戸・乳牛約500頭で、公式の記録に残る乳牛の数は数百頭の規模です。

年 できごと 出典
1939年 森永乳業の八丈島工場ができる 八丈島乳業の公式ブログ
1955年 森永が撤退 八丈島乳業の公式ブログ
1958年度 乳牛788頭・役牛815頭 八丈町勢要覧70周年記念誌
1967年(昭和42年) 八丈富士に町営牧場ができる 八丈町(和牛貸付事業のページに載る牧野施設設置条例)・八丈島観光協会
1970年6月 農協の牛乳工場が操業を始める 八丈町勢要覧70周年記念誌
1972年 酪農家55戸・乳牛約500頭 八丈島乳業の公式ブログ
1994年3月 八丈富士に「ふれあい牧場」がオープン 八丈町勢要覧70周年記念誌
1999年度(平成11年度) いまの姿に整備される 八丈町農業基本構想
2013年(平成25年) 最後の酪農家が廃業 八丈町農業基本構想
2014年(平成26年)11月 酪農と牛乳製造を継いだ乳業会社が設立される 八丈町農業基本構想

いまの町の資料では、ふれあい牧場を中心に黒毛和種の和牛繁殖に取り組んでいるという位置づけです。町は2008年度から、この公共牧場で生まれた町有の雌牛を農家に貸し付ける「和牛貸付事業」も続けています。観光客が柵ごしに眺めている牛は、島の畜産を支える牛でもあります。

ジャージー牛乳を味わうなら町なかの店へ

八丈島乳業の公式サイトによると、同社の牧場「ゆーゆー牧場」では、会社の設立より前の2012年からジャージー牛を育てています。町の資料によると、2013年に最後の酪農家が廃業したのを受けて、2014年11月に酪農と牛乳製造を継ぐ乳業会社が設立されました。同社の公式ブログの年表では、これが八丈島乳業の設立です。ゆーゆー牧場は三根にあり、町営のふれあい牧場とは別の場所です。牧草はマグサ(八丈ススキ)や明日葉、カヤといった島の草で、牛舎につながずに放牧しています。

同社の直営店は2つあります。大賀郷の「八丈島ジャージーカフェ」はジャージー牛乳の濃厚ソフトクリームや島の素材を使ったスイーツの店、八丈植物公園のビジターセンターに併設された「Gelateria365」(午前10時30分〜午後3時30分)は、ジャージー牛乳に明日葉などの島の素材を合わせたジェラートの店です。ふれあい牧場の販売期間外に行く日は、こちらに寄るのが近道です。

まとめ

  • ふれあい牧場は八丈富士の7合目にある町営牧場。入場無料・年中無休で、空港から車で約15分
  • 休憩舎は午前9時〜午後4時(町の公式ページ)。トイレと自販機は休憩舎の中、水道の水は飲めない
  • アイスとプリンが買えるのは春休み・GW・夏休み・年末年始だけ。2026年の次の販売は12月26日から
  • 八丈富士に登る日や牧場へ向かう日は、台風被害後の注意と鉢巻道路の通行止めを事前に確認する
  • 八丈島はかつて「酪農王国」と呼ばれた島。いまの町はふれあい牧場を中心に黒毛和牛の繁殖に取り組み、ジャージー牛乳は八丈島乳業が継いでいる

参考・出典(公式サイト)

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※ 情報は変更される場合があります。おでかけ前に各公式サイトでご確認ください。(最終確認:2026年10月)

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