伊豆諸島の温泉まとめ|無料の海辺露天から眺望の湯まで

伊豆諸島の温泉の魅力は、旅館の大浴場だけでなく、波打ち際にそのまま湯が湧く無料の露天風呂が島のあちこちにあることだ。水着を着けて自然の岩場に浸かるスタイルは伊豆諸島ならではで、式根島・新島・八丈島など、島によって泉質も温度も雰囲気もまったく違う。ここでは各島の観光協会・自治体が公開している情報をもとに、伊豆諸島の主な温泉をまとめた。

伊豆諸島 温泉早見表

料金や営業時間は季節や施設の都合で変わることがある。最新情報は記事末尾の出典リンクから各公式サイトで確認できる。

島 温泉名 料金 水着 特徴
式根島 地鉈温泉 無料 必須 24時間・海辺の露天。潮の満ち引きで湯加減が変わる
式根島 足付温泉 無料 必須 24時間・島内唯一の無色透明の湯
式根島 松が下雅湯 無料 必須 24時間・潮位に左右されにくい安定した湯温
式根島 憩の家(内湯) 大人200円・子供100円 不要 男女別の屋内温泉。水曜定休、2025年4月リニューアル
新島 湯の浜露天温泉 無料 必須 清掃時間(6〜9時)以外は終日利用可。ギリシャ神殿風の建物が目印
新島 間々下温泉 大人300円(砂風呂700円) 不要 屋内温泉と砂風呂。水曜定休
八丈島 裏見ヶ滝温泉 無料 必須(混浴) 9:00〜21:00・年中無休。滝のそばの露天
八丈島 末吉温泉「みはらしの湯」 大人500円・小学生200円 不要 太平洋を見渡す高台の露天・半露天。火曜定休
大島 御神火温泉(愛らんどセンター) 大人710円・小中学生300円 不要 大浴場・25m温泉プール・サウナ完備。木曜+第2水曜定休
三宅島 ふるさとの湯 大人500円・小人250円 不要 夕日が名物の露天と内湯。水曜定休
青ヶ島 ふれあいサウナ(地熱浴) 公式サイトに料金の記載なし 該当なし(サウナ) 池之沢地区の地熱を利用した天然サウナ。水曜定休

式根島:海辺の無料露天温泉が3つそろう

式根島には「地鉈温泉」「足付温泉」「松が下雅湯」という3つの露天温泉があり、いずれも無料・水着着用・24時間利用可能という共通点がある。3湯とも歩いて回れる距離にあり、飲食禁止・長時間入浴を控える・飲酒後の入浴は不可といったルールも共通している。天候に左右されない屋内の「憩の家」もあわせて、式根島は伊豆諸島の中でも特に温泉が集まった島だ。より詳しいアクセスや周り方は式根島の海の温泉ガイドでも紹介している。

地鉈温泉

切り立った岩の裂け目に湯が湧く、式根島を代表する露天風呂。無料・24時間利用可能で水着の着用が必須となっている。泉質は硫化鉄泉で、源泉温度は80度と高温。海水と混じり合う場所があるため、潮の満ち引きによって湯加減が変わるのが特徴で、入る前に「湯加減の穴」で温度を確かめるとよいとされている。地元では「内科の湯」という愛称でも呼ばれている。駐車場とトイレはあるがシャワーはなく、夜間は外灯が少ないため足元に注意したい。

足付温泉

島内で唯一、無色透明の湯が湧く露天風呂で、無料・24時間・水着着用必須は他の2湯と同じ。泉質は炭酸泉で、湯温はおよそ55度。地元では「外科の湯」とも呼ばれている。山側50メートルほどの場所に更衣室・トイレ・水シャワーが備えられている。

松が下雅湯

地鉈温泉と同じ硫化鉄泉が湧く露天風呂で、こちらも無料・24時間・水着着用必須。地鉈温泉と違い、潮の満ち引きに関係なく常に安定した湯温を保っているのが特徴で、車で近くまでアクセスできる。更衣室・シャワー・公衆トイレも近くにあり、式根島の3湯の中では比較的利用しやすい。夜は灯りがともり風情があるが、足元には注意が必要だ。

憩の家(屋内温泉)

露天風呂と違い天候に左右されない、式根島唯一の屋内温泉施設。2025年4月26日にリニューアルオープンし、約10人が同時に入れる広さの男女別浴室になっている。料金は大人200円・子供100円(タオル100円)で、営業時間は10:00〜20:00(最終受付19:30、木曜のみ15:00〜20:00)、水曜定休。泉質は地鉈温泉と同じ硫化鉄泉。露天の3湯をひと通りまわった後に立ち寄る島民や旅行者も多い。

新島:ギリシャ神殿風の建物が目印「湯の浜露天温泉」

新島の温泉といえば、古代ギリシャをモチーフにした建物が目印の「湯の浜露天温泉」がよく知られている。新島港から南へ徒歩10分ほどの場所にあり、大小6つの湯船を無料で楽しめる。水着着用が必要な施設で、清掃時間の6時〜9時を除けば終日利用でき、夜は星空の下で湯につかることもできる。新島の見どころは新島の記事でもあわせて紹介している。

屋内でゆっくり温まりたい場合は、瀬戸山地区にある「間々下温泉」も選択肢になる。露天風呂とサウナに加えて、羽伏浦海岸の白砂を使った砂風呂も併設しており、料金は温泉が大人300円、砂風呂が大人700円。営業時間は温泉が13:00〜21:00(最終受付20:30)、砂風呂が13:00〜20:00(最終受付19:30)で、水曜定休となっている。

八丈島:無料の裏見ヶ滝温泉と有料の眺望温泉

八丈島には、無料で入れる滝のそばの露天風呂と、太平洋を見渡せる町営の温浴施設がある。島全体のみどころは八丈島の記事にまとめている。

裏見ヶ滝温泉

中之郷地区にある無料の露天風呂で、裏見ヶ滝のすぐそばに湯船がある。営業時間は9:00〜21:00で年中無休、混浴のため水着の着用が必須となっている。石けん・シャンプーの使用はできない。空港から車でおよそ17分、バス停「中田商店前」からは徒歩9分。クレジットカードは使えない。なお臨時休業となる時期もあるため、最新の営業状況は八丈島観光協会の公式サイトのお知らせで確認できる。

八丈島・裏見ヶ滝と裏見ヶ滝温泉
裏見ヶ滝のそばにある無料の露天「裏見ヶ滝温泉」。亜熱帯の緑に包まれた中之郷エリアの湯で、水着着用で楽しめる

末吉温泉「みはらしの湯」

八丈島南部・末吉地区にある町営の温浴施設で、太平洋を見下ろす高台に露天風呂と半露天(屋根付き)風呂を備えている。住所は八丈町末吉581-1、営業時間は10:30〜21:30(入場は21:00まで)、火曜定休。料金は大人500円・小学生200円で、浴室は奇数日と偶数日で男女が入れ替わる仕組み。空港から車で約24分、バス停「末吉温泉前」からは徒歩すぐ。タオルは有料で、クレジットカードは使えない。

大島:施設が充実した「御神火温泉」

大島の元町港近くにある「愛らんどセンター御神火温泉」は、大浴場・打たせ湯・ジャグジー・サウナに加えて、海を望む25メートルの温泉プールまで備えた施設だ。住所は大島町元町仲の原1-8、営業時間は通常9:00〜21:00(夜行便が到着する日は6:30〜21:00)で、定休日は毎週木曜と第2水曜(2月・3月・8月は変則)。料金は大人710円・小中学生300円で、3日間利用できるパスポート券(大人1,520円)もある。男女別の浴室は毎月1日と16日に入れ替わる。泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物温泉で、元町港から徒歩5分とアクセスもよい。

三宅島:夕日が名物の「ふるさとの湯」

三宅島唯一の温泉施設「ふるさとの湯」は、島の西側・阿古地区にあり、太平洋に沈む夕日を眺めながら入浴できる。住所は三宅村阿古644、営業時間は4〜9月が11:00〜21:00、10〜3月が11:00〜20:00で、水曜定休(8月は無休)。料金は大人500円・小人250円。泉質はナトリウム塩化物泉で泉温は43.5度、塩気のある茶色がかった湯が特徴。露天風呂はぬるめに設定されており、長湯を楽しみやすい。村営バス「二島」から徒歩5分。

青ヶ島:地熱を生かした「ふれあいサウナ」

「日本一到達が難しい島」とも言われる青ヶ島には、いわゆる温泉ではなく、池之沢地区に噴出する地熱(ひんぎゃ)を利用した天然サウナ「ふれあいサウナ」がある。観光客と島民の交流の場としても使われており、営業時間は平日16:00〜20:00、土日祝14:00〜20:00(いずれも入館は19:00まで)、水曜定休。料金や室温についての詳細は村の公式サイトには記載がなく、訪島前に村へ直接問い合わせるのが確実だ。地熱そのものを使った「ひんぎゃの塩」や地熱釜など、島の地熱文化とあわせて体験するのもおすすめだ。青ヶ島の詳細は青ヶ島の記事で紹介している。

温泉を楽しむ際のマナー・注意点

  • 海辺の無料露天風呂(地鉈温泉・足付温泉・松が下雅湯・湯の浜露天温泉・裏見ヶ滝温泉など)は水着の着用が基本。裸での入浴はできない。
  • 岩場は滑りやすく、素足だと危険な場所もあるので、脱ぎ履きしやすいサンダルなどを用意しておきたい。
  • 地鉈温泉のように源泉温度が80度前後と高温の場所があるため、いきなり深い場所に入らず、湯加減を確かめてから入る。
  • 式根島の地鉈温泉のように、潮の満ち引きで湯温や深さが変わる温泉もある。満潮・干潮の時間帯は事前に確認しておくと安心。
  • 裏見ヶ滝温泉など、石けん・シャンプーの使用が禁止されている施設がある。
  • 清掃時間や臨時休業で一時的に入れない時間帯がある施設もある。特に八丈島の裏見ヶ滝温泉は臨時休業のお知らせが出ることがあるため、事前に公式サイトを確認しておきたい。
  • 飲酒後の入浴は避け、長時間の入浴も控えめにする。

まとめ

伊豆諸島の温泉は、式根島や新島のように無料の海辺の露天風呂を24時間楽しめる島もあれば、八丈島・大島・三宅島のように眺望や設備が充実した有料の温浴施設が中心の島もある。どちらのタイプも、その島の地形や成り立ちを肌で感じられるのが魅力だ。旅の日程に合わせて、無料の露天風呂めぐりと施設型の温泉を組み合わせて楽しみたい。

参考・出典

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