新島の歩き方|白い砂浜とコーガ石の島

東京・竹芝から高速ジェット船で海を渡ると、白い砂浜と白い岩肌の島が見えてきます。伊豆諸島の新島(にいじま)は、延々と続くビーチ「羽伏浦海岸」と、島でしか採れない白い火山岩「コーガ石」が生んだ独特の風景で知られる島。24時間無料の露天温泉やモヤイ像発祥の地としても人気で、式根島への玄関口でもあります。この記事では、新島の見どころとアクセスを公式情報をもとに整理します。

項目 内容
場所 東京都新島村(伊豆諸島)。式根島も同じ新島村
アクセス(船) 竹芝桟橋から高速ジェット船・大型客船(東海汽船)/下田港から客船(神新汽船)
アクセス(空) 調布飛行場から飛行機(新中央航空)
主な見どころ 羽伏浦海岸、湯の浜露天温泉、新島ガラスアートセンター、モヤイ像
島の特徴 白く軽い火山岩「コーガ石(抗火石)」の島。建材やガラスの原料に
温泉 湯の浜露天温泉(無料・水着着用・24時間・年中無休)

新島の見どころ

羽伏浦海岸|白い砂浜が続くサーフィンの名所

新島の東海岸に広がる羽伏浦海岸(はぶしうらかいがん)は、白い砂浜がまっすぐに延びる島のシンボルです。東海汽船によれば、その長さは約6.5kmにおよび、伊豆諸島の中でも最も長く美しいといわれるビーチ。良質な波に恵まれることからサーフィンの名所として国内外のサーファーが集まり、世界大会も開かれてきました。海岸を見下ろす羽伏浦展望台からは白砂と青い海のコントラストが一望でき、「新東京百景」にも選ばれています。透明度の高い海の色は「羽伏浦ブルー」とも呼ばれ、写真映えするスポットです。

新島のターコイズブルーの海
「羽伏浦ブルー」と呼ばれる新島の海。抜けるような青と白い岩肌のコントラストが、火山島ならではの風景をつくる

コーガ石とガラス|島が生んだ白い石の文化

新島を語るうえで欠かせないのがコーガ石(抗火石)です。白く軽い火山岩で、水に浮くほど軽いのが特徴。世界でも新島とイタリア・リパリ島でしか採れないとされる希少な石で、古くから島内の家の塀や建材に使われ、島の白い景観をつくってきました。

このコーガ石を高熱で溶かすと、美しいオリーブグリーンのガラスに変化します。これが世界でも珍しい「新島ガラス」。新島ガラスアートセンターでは作品の鑑賞や購入ができるほか、コップに模様を彫る絵付け体験なども用意されています(内容・料金は公式で確認を)。島のあちこちに立つモヤイ像も、このコーガ石を彫って作られたもの。「モヤイ」は助け合い・共同作業を意味する島の言葉に由来します。じつは渋谷駅前で待ち合わせに使われるあのモヤイ像も、新島村から贈られたものです。

新島のコーガ石のトンネル
島の白い岩肌を貫くコーガ石のトンネル。水に浮くほど軽いこの火山岩が、塀や建材に使われ新島の白い街並みをつくってきた

湯の浜露天温泉|ギリシャ神殿風の無料露天

新島港から歩いてすぐの海沿いにあるのが湯の浜露天温泉。特産のコーガ石を積んだ古代ギリシャ建築風の造りが目を引く、開放的な露天温泉です。温度の違う複数の湯壺があり、目の前には式根島や神津島を望む海が広がります。入浴は無料、24時間・年中無休で、混浴のため水着着用が必要です。温水シャワーは有料。夕日が沈む西側にあるので、夕暮れ時の入浴も気持ちよく過ごせます(メンテナンスで入れない時間帯もあるため、最新情報は公式で確認を)。

新島へのアクセス

東京側からの主な行き方は船と飛行機の2通り。船は東海汽船が竹芝桟橋から高速ジェット船と大型客船を運航しています。ジェット船は東京と新島・式根島を短時間で結ぶ直行便、大型客船は夜に出て翌朝到着する船旅です。静岡側からは、下田港から神新汽船の客船も出ています(水曜運休)。飛行機は新中央航空が調布飛行場から新島空港へ就航し、フライトは短時間。式根島も同じ新島村なので、船で新島と合わせて巡ることができます。所要時間・料金・ダイヤは変わることがあるため、予約前に必ず各社公式で確認してください。

新島港と断崖の海岸線
断崖の下に広がる新島港。竹芝からのジェット船・大型客船や、下田からの客船が発着する島の玄関口

ベスト時期・楽しみ方

海を満喫するなら、海水浴やサーフィンが楽しめる初夏から秋がベストシーズン。羽伏浦海岸で波と白砂を眺め、日中はガラス体験やコーガ石の街並み散策、夕方は湯の浜露天温泉で海を見ながらひと休み——という流れが新島らしい過ごし方です。展望台からの景色や星空も見どころなので、レンタサイクルやレンタカーがあると島内を回りやすくなります。式根島までフェリーで足を延ばし、2島をあわせて楽しむプランもおすすめです。

注意点

  • 船・飛行機は天候や海況で欠航・遅延することがあります。とくに冬場や悪天時は運航状況をこまめに確認しましょう。
  • 湯の浜露天温泉は水着着用が必須です。着替えや水着を忘れずに。清掃・メンテナンス時は利用できない場合があります。
  • 羽伏浦海岸は波が強い日があり、遊泳区域やサーフィンのルール、監視員の指示に従ってください。
  • 島内は公共交通が限られます。移動手段(レンタカー・レンタサイクル・宿の送迎など)は事前に手配を。
  • ダイヤ・料金・各施設の営業内容は変わることがあります。出発前に公式サイトで最新情報を確認してください。

まとめ

白い砂浜の羽伏浦海岸、島を彩るコーガ石とガラス、無料で入れるギリシャ神殿風の露天温泉、そしてモヤイ像発祥の地。新島は、火山が生んだ「白」の風景と海遊びをまとめて味わえる島です。竹芝からのジェット船でも調布からの飛行機でも行けるので、週末の小旅行にもぴったり。式根島とあわせて、伊豆諸島の島時間を楽しんでみてください。

参考・出典

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