伊豆諸島のヘリ「東京愛らんどシャトル」|定員9名の席の取り方と運賃、荷物5kg・キャンセル料

大凸部から見下ろす青ヶ島の二重カルデラと中央の丸山

伊豆諸島の6つの島を空で結んでいるのが、東邦航空のヘリコプター「東京愛らんどシャトル」です。青ヶ島・御蔵島・利島のように船が着かない日の多い島では、ヘリが島に出入りするもうひとつの手段になります。ただ、時刻表を並べてみるとほとんどの区間が1日1往復(木曜の八丈島-青ヶ島だけ2往復)で、青ヶ島村の案内では乗客定員は9名。席の取り方にもお金の払い方にも、船とは違う決まりがあります。この記事では、公式サイトの時刻表・運賃表・キャンセル規定をもとに、予約から搭乗、欠航したときまでの流れを整理しました。

東京愛らんどシャトルとは|6島を1本の線で結ぶヘリ

路線は青ヶ島-八丈島-御蔵島-三宅島-大島-利島の6島を1本の線でつないでいます。八丈島を朝に出た便はまず青ヶ島を往復し(11・12便)、そのあと御蔵島・三宅島・大島と島を順に北へたどって利島で折り返し、午後に同じ道を南へ戻る、という形です。青ヶ島村は「365日運航、乗客定員9名、八丈島-青ヶ島間約20分」と案内しています。

新島・式根島・神津島には寄りません。新島・神津島へは調布から新中央航空の飛行機が飛んでいますが、式根島には空港もヘリ路線もありません。

時刻表|ほとんどの区間は1日1往復

便 区間 発 着
11便 八丈島→青ヶ島 9:40 10:00
12便 青ヶ島→八丈島 10:10 10:30
21便 八丈島→御蔵島 10:50 11:15
31便 御蔵島→三宅島 11:20 11:30
51便 三宅島→大島 11:40 12:00
61便 大島→利島 12:10 12:20
62便 利島→大島 12:25 12:35
52便 大島→三宅島 14:05 14:25
32便 三宅島→御蔵島 14:35 14:45
22便 御蔵島→八丈島 14:50 15:15
813便(木曜のみ) 八丈島→青ヶ島 15:35 15:55
814便(木曜のみ) 青ヶ島→八丈島 16:05 16:25
出典:東京愛らんどシャトル「路線・時刻表」(2026年9月確認)。木曜の813・814便は2025年10月からの増便

表を見ると分かるとおり、同じ区間を同じ向きに飛ぶ便は1日1本です(木曜の八丈島-青ヶ島だけ2往復)。利島へ着いた便は5分後に大島へ引き返すので、ヘリだけで利島に日帰りすることはできません。乗り遅れたら翌日の便を待つことになる、と考えておくのが安全です。

利島の集落から北の海を望む
利島の集落。大島-利島のヘリは片道約10分で、1日1往復

運賃|大人は乗り継ぎで2割ほど安くなる

運賃は区間ごとに決まっています。目安として大人の片道は次のとおりです。

区間 大人(12歳以上) 小人(3〜11歳) 超過手荷物(1kgごと)
八丈島-青ヶ島 11,750円 8,230円 240円
八丈島-御蔵島 12,820円 8,980円 260円
御蔵島-三宅島 5,870円 4,110円 120円
三宅島-大島 11,880円 8,320円 240円
大島-利島 7,370円 5,160円 140円
出典:東京愛らんどシャトル「運賃・料金」(片道・目安)

運賃表には「乗り継ぎ運賃」もあります。旅行を始める前に全区間の航空券を同時に買い、同じ日に乗り継ぐ場合の運賃です。区間ごとの運賃を足した額と比べると、大人は約2割安くなります。

  • 八丈島-三宅島:単区間の合計18,690円 → 乗り継ぎ運賃14,950円
  • 八丈島-大島:単区間の合計30,570円 → 乗り継ぎ運賃24,460円
  • 青ヶ島-御蔵島:単区間の合計24,570円 → 乗り継ぎ運賃19,650円

一方、小人の乗り継ぎ運賃は単区間の合計と同じ額です(八丈島-三宅島なら8,980円+4,110円=13,090円)。家族で乗り継ぐときは、安くなるのは大人の分だけと考えておきましょう。

なお、木曜だけの813・814便は定期便と組み合わせた乗り継ぎ運賃が設定されていません。

予約の取り方|1か月前の同じ日、電話は朝9時から

予約は搭乗日の1か月前の同じ日から前日まで受け付けています。電話は東邦航空予約センター(04996-2-5222・9:00〜16:00・日曜休業)、ネットは公式サイトから申し込めます。公式サイトは「予約受付開始の午前9時から午前10時」は電話がつながりにくいと案内しています。

日曜は売り出しがない

公式サイトのQ&Aによると、日曜は電話もネットも予約を受け付けていません。1か月前の同じ日が日曜にあたる場合は翌月曜の売り出しになり、電話は月曜の9時から、ネットは正午からです。

支払いは予約日を含めて3日以内

予約番号をもらった段階では仮予約です。予約日を含めて3日以内に支払うと確定します(搭乗日の直前に予約した場合は前日まで)。支払い方法は、空港・ヘリポート窓口での現金かクレジットカード、コンビニ(ローソン・ファミリーマート・ミニストップ)、ATM(Pay-easy)、公式サイトでのクレジットカードから選べます。

満席ならキャンセル待ちと当日の整理券

満席の便は、予約センターでキャンセル待ちを申し込めます(搭乗日前日の16時まで)。当日は各空港・ヘリポートの窓口が営業開始時刻に整理券を配り、空席が出れば番号順に案内されます。電話やメールでの当日空席待ちは受け付けていません。

手荷物は1人5kgまで|縦25×横40×厚み20cm

無料で運べる手荷物は1人5kg以内で、大きさの目安は縦25cm・横40cm・厚み20cmです。5kgを超えた分は1kgごとに区間別の超過料金がかかり(1kg未満は切り上げ)、八丈島-青ヶ島なら1kgあたり240円です。三脚や釣り竿のような長い物は、おおよそ100cm程度まで預けられます。青ヶ島村も「荷室に入らない大きな手荷物は載せることができません」と案内しているので、大きな荷物は宅配便や船で別に送る段取りを考えておきましょう。

搭乗手続きは各便の出発50分前〜30分前です(木曜だけの813便は八丈島空港で出発1時間前〜30分前)。締め切りを過ぎると乗れない場合があります。

御蔵島港を高台から見下ろす
御蔵島港。船が着かない日は、八丈島・三宅島と島を結ぶヘリが出入りの手段になる

欠航とキャンセル料|出発1時間前に決まる

運航するかどうかは各便の出発1時間前の天候調査で最終決定され、公式サイトの運航情報に載ります。欠航した場合は運賃が全額返金されますが、搭乗予定日から10日以内に問合せセンター(04996-2-5200)へ電話して返金方法を伝える必要があります。欠航時の交通費や宿泊費の補償はありません。

運航情報に「条件付就航」と出ることもあります。目的地まで送り届けられない可能性がある状態のことで、この場合に乗らないと決めても無料キャンセルの扱いになります。ただし自分で公式サイトから取り消すと手数料がかかるため、電話で連絡するよう案内されています。

自己都合で取り消す場合の料金は次のとおりです(払戻手数料440円を含む合計)。

区間 支払い後〜4日前 3日前〜前日 当日(受付締切前)
八丈島-青ヶ島 440円 2,940円 5,740円
八丈島-御蔵島 440円 3,140円 6,240円
御蔵島-三宅島 440円 1,440円 2,840円
三宅島-大島 440円 2,940円 5,840円
大島-利島 440円 1,840円 3,640円
出典:東京愛らんどシャトル「キャンセルについて」。搭乗受付の締切後は返金なし

船や飛行機の遅れは救済されない

ヘリは他の交通機関との接続を設定していないため、乗り継ぐはずの船や飛行機が遅れてヘリに乗れなくても、通常のキャンセル料がかかります(公式Q&A)。青ヶ島村も八丈島-青ヶ島のヘリについて「船からの乗り継ぎはできません」と書いています。本土から八丈島へ入る日は羽田からの朝の飛行機を使うか、八丈島に1泊してからヘリに乗る日程にしておくと安心です。

どんなときにヘリを選ぶか

ヘリがいちばん頼りになるのは、船が着きにくい島です。青ヶ島村によると八丈島-青ヶ島の連絡船の就航率は50〜60%。利島村は1〜2月は欠航率が高いとして、ヘリの予約を勧めています。八丈島から青ヶ島へ飛んだ旅行者の動画でも、船は欠航しやすく、行けても帰れずに島で足止めされることがある、と語られていました。

そのうえで、9席しかない座席をどう押さえるかがポイントになります。

  • 行きか帰りの片方だけでもヘリにする:特に帰りは、船が出ないと予定どおり戻れないので、ヘリが確定していると日程が崩れにくい
  • 予定が決まったら1か月前の朝9時に電話する:ネットより電話のほうが早く受け付けが始まる日がある
  • 予備で押さえた席は、不要になった時点ですぐ取り消す:支払い後でも4日前までなら払戻手数料440円で済む
青ヶ島港と外輪山の断崖
青ヶ島港。外輪山の崖の下にある港で、連絡船の就航率は50〜60%

まとめ

東京愛らんどシャトルは、青ヶ島から利島まで6島を1本の線でつなぐヘリです。ほとんどの区間は1日1往復(木曜の八丈島-青ヶ島は2往復)で、定員は9名。予約は搭乗日の1か月前の同じ日から、電話は朝9時に始まり、日曜は売り出しがありません。大人は全区間を同時に買えば乗り継ぎ運賃で約2割安くなり、手荷物は5kgまで。欠航すれば全額返金ですが、船や飛行機の遅れで乗れなかった場合はキャンセル料がかかります。船が着きにくい青ヶ島・御蔵島・利島へ行くなら、日程が決まった時点でヘリの席を検討しておきましょう。

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参考・出典(公式サイト)

※ 情報は変更される場合があります。おでかけ前に各公式サイトでご確認ください。(最終確認:2026年9月)

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