伊豆諸島への旅の玄関口が、東京・竹芝を夜に出る東海汽船の大型客船です。夜行で船中泊しながら向かうので、朝いちばんから島を丸一日使えるのが最大の魅力。とはいえ「どの島にどの船で行くのか」「船室のクラスはどれを選べばいいのか」は、はじめてだと迷いがちです。この記事では、大型客船の航路・船室クラスの選び方・竹芝発の運賃と所要時間の目安・乗り方の流れを、東海汽船の公式情報をもとにまとめました。数値は変動するため、予約前に必ず公式で最新をご確認ください(以下はいずれも目安)。
東海汽船の大型客船は「さるびあ丸」と「橘丸」の2隻
竹芝発の大型客船は、行き先によって使う船が分かれます。夜に竹芝を出港し、翌朝に島へ着く夜行便が基本です。
さるびあ丸|大島・利島・新島・式根島・神津島へ
さるびあ丸は、主に竹芝〜大島〜利島〜新島〜式根島〜神津島の航路に就航する船。総トン数6,099トン・全長118mで、旅客定員は最大1,343人。北部の5島へ渡るときはこの船が中心になります。
橘丸|三宅島・御蔵島・八丈島へ
橘丸は、主に竹芝〜三宅島〜御蔵島〜八丈島の航路に就航。総トン数5,681トン・航海速力19ノット(時速約35キロ)で、旅客定員は最大1,000人。南の3島へ向かうときはこちらに乗ります。行き先で船が決まるので、まずは「どの島へ行くか」から逆算しましょう。
船室クラスの選び方|2等から特等まで
大型客船の運賃は、船室のクラスによって大きく変わります。ざっくり言えば「個室でゆっくり眠りたいか」「安く雑魚寝でもよいか」で選ぶのが基本。上のクラスほどプライベート空間が確保され、設備も充実します。
個室でゆっくり眠るなら|特等・特1等
いちばん上の特等室は、定員2名の個室でベッド・シャワー・ウォシュレット付きトイレを完備。客室に鍵がかかり、ホテルの一室のような快適さです。実際にさるびあ丸の特等室に乗った乗船レポート動画でも、鍵付きの完全個室でベッドやテレビを備え、夜行とは思えない過ごしやすさだと紹介されています。特1等室は定員4名の個室で2段ベッド+シャワー・トイレ付き。家族やグループで個室を確保したいときに向きます。
リーズナブルに渡るなら|1等・特2等・2等
1等室は6〜12名ほどの相部屋で、マットレスをパーテーションで仕切ったタイプ。特2等室は2段ベッドをカーテンで仕切り、大部屋ながら横になって眠れてプライバシーも確保できるので、コストと快適さのバランスがよい人気クラスです。いちばん手ごろな2等和室は大部屋に布団を敷いて雑魚寝するスタイル、2等椅子席はリクライニングシート(USB充電付き)で、料金を抑えたい人や短めの航路向き。迷ったら「眠って翌朝から動きたい」人には特2等が扱いやすい選択です。
竹芝からの運賃・所要時間の目安(早見表)
下表は竹芝発・大人・片道の2等運賃と、夜行便の最短所要時間の目安です(運賃は消費税・燃料油価格変動調整金を含む)。上位クラスは2等を基準に、おおよそ特2等が約1.5倍・1等が約2.0倍・特1等が約2.4倍・特等が約2.8倍(八丈島航路の例)が目安になります。
| 行き先(船) | 2等運賃(片道・大人/目安) | 夜行 最短所要(目安) |
|---|---|---|
| 竹芝→大島(さるびあ丸) | 8,220円 | 約6時間 |
| 竹芝→新島(さるびあ丸) | 11,060円 | 約8時間30分 |
| 竹芝→式根島(さるびあ丸) | 11,060円 | 約9時間 |
| 竹芝→神津島(さるびあ丸) | 11,740円 | 約9時間55分 |
| 竹芝→三宅島(橘丸) | 12,380円 | 約6時間30分 |
| 竹芝→八丈島(橘丸) | 15,500円 | 約10時間20分 |
大型客船の乗り方・予約の流れ
予約は東海汽船のインターネットまたは電話で。人気の連休・夏休みは早めに埋まるので、日程が決まったら個室クラスから先に押さえるのがコツです。乗船当日は竹芝客船ターミナルで乗船手続きを行い、出港時刻の15分前までには済ませておきましょう。毛布は有料の貸出(2025年11月から1枚200円に改定)で、夜行の船内は冷えることがあるため、上着や着替えがあると安心。車ごと渡る航送も可能ですが、こちらは別途予約が必要です。夜に竹芝を出て翌朝に島へ着くので、到着日を丸一日観光にあてられるのが夜行便のいちばんの強みです。

船中泊を快適にするコツ
大型客船は「移動」であると同時に「船旅そのもの」を楽しむ時間でもあります。デッキに出れば夜の東京湾のきらめきや、明け方に近づく島影を眺められるのが夜行便ならでは。船内には売店や自動販売機もありますが、飲み物や軽食を持ち込んでおくと便利です。波の高い日は揺れることもあるので、酔いやすい人は事前に酔い止めを用意し、横になれる特2等以上を選んでおくと安心。到着は早朝になるため、初日の予定は少しゆとりを持たせておきましょう。

まとめ
東海汽船の大型客船は、行き先でさるびあ丸(大島〜神津島)/橘丸(三宅島〜八丈島)を使い分け、船室は個室の特等・特1等か、横になれてコスパのよい特2等か、手ごろな2等かで選ぶのが基本です。夜に竹芝を出て翌朝に島へ着く夜行便なら、到着日を丸ごと使えて旅の密度が上がります。運賃・時刻は変動するので、船室クラスを決めたら早めに公式で予約を進めましょう。
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参考・出典(公式サイト)
※ 運賃・時刻・船室の設備は変更される場合があります。おでかけ前に東海汽船の公式サイトで最新情報をご確認ください。(最終確認:2026年8月)
